本堂

信貴山朝護孫子寺の本堂

聖徳太子が自ら本尊、毘沙門天王を勧請して堂宇を建立したのが始まりと伝えられ、世紀を経て織田信長の進軍により焼失。その後、豊臣秀頼の手により再建されたと言われております。

本堂は朱塗りの欄干を持ち、山の斜面に柱を伸ばした舞台造りの建物であり、この構造は創建当時と変わらないと言われています。

昭和26年旧本堂は漏電の為、残念ながら焼失。昭和33年に現在の本堂に再建されました。

開山堂からの本堂

内陣大壇

本堂入り口

本堂のみどころ

関西日光と呼ばれる本堂の舞台からは、大和平野を臨んだ素晴らしい眺望が開けています。

夜間(22時迄ライトアップ)の参拝も可能ですので、是非大和平野の夜景も楽しんでください。

本堂からの眺望

戒壇巡りと如意宝珠

江戸時代の『毘沙門天王秘宝蔵霊験記』蓮体著によれば、平安時代後期、新義真言宗の祖、覚鑁上人(かくばんしょうにん)が信貴山に参籠。そのとき御簾越しに毘沙門天王より3つの如意宝珠を授かりました。一つは根来寺、一つは鳥羽の法蔵、一つは豊福寺不動明王の頂きへ納められました。転じてそのうちの一つが信貴山に奉納されました。その時の感激をもとに上人は、毘沙門天王を讃える五段の講式をつくられました。

本堂を支える基壇には、その如意宝珠が収める蔵あります。戒壇巡りにおいては一切光の差さない暗闇を歩み、蔵にかかる錠前に触れることで如意宝珠に触れたのと同じ功徳があり、心願成就のご利益にあずかれます。

一切光の差さない暗闇の通りである戒壇巡りの入り口

二十八使者

毘沙門天王が率いる二十八の従者であり、人々の様々な願いを叶えます。本堂と千手院では、その尊像にお参りできます。

二十八使者