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ブータン巡拝記録

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管長猊下と行く 

ヒマラヤの仏教王国ブータンを訪ねる

 

参加者感想文

ヒマラヤブータンを訪ねて    2017年9月

①谷口廣重氏

 

今年の目標は年賀状に「四国遍路と野菜作り」と書きました。

私はサラリーマン生活を終え、還暦60歳で西国33所巡礼を始めました。と言うのは四国の実家の仏壇を整理した所、先祖の西国巡礼記録が見つかり観音様信仰していたことがわかりました。そこで、先祖の足跡を辿りたいと思い、参り易いお寺から巡礼を始めたのが平成26年9月岐阜の谷汲山でした。

今回、信貴山千手院様からブータン仏教王国巡礼の案内をいただき、ブータン仏教とヒマラヤ登山に興味がありましたので参加を決めました。8月の後半出発で余裕をもって準備できると思っていましたが、母校の甲子園出場が決まり7月末から準々決勝の8月20日まで応援の世話でバタバタしておりました。旅の準備もできないまま8月24日、関空に着くと知らない人ばかりで不安でしたが、千手院の奥様が見送りに来て頂きホッとした次第でありました。

パロ空港に着くとそこは別世界で天空の美しい緑の自然と街並みが広がっていました。早速、登山用腕時計で高度と気圧を測り2300m、780hPaで科学的にも天空でした。旅道中、高度と気圧と温度は記録担当の木下住職さんに報告しました。

さて、旅の感想(日本との違い等)を簡潔に幾つか箇条書きしますと以下の通りです。

  1. 城(ゾーン)はお寺と役所で出来ていて、宗教(仏教)と政治と国王が一体になり国を動かしている。
  2. 豊かな自然(農畜産物、水、木材など)があり、人口76万が増えているが生活は安定している。
  3. 平地2300mでタクツアン僧院3000mから4000m位まで樹林帯と思われ、日本では考えられない。
  4. 日常生活に仏教が根付いて、子供たちも家庭や学校で信仰している。
  5. 学校教育では食育に力を入れ、無農薬で安全な食糧確保に努めている。インド製の菓子は食べない。
  6. 寺院が老人の寄り合い(コミュニティ)の場所になっている。
  7. 犬、牛など畜生の命を仏教の教えに従い大切にする。犬は町中に溢れるが、去勢しながら減らす。
  8. 尼僧院で女性が祈る女仏様がいました。寄付で成り立つ寺であり寄進させて頂きご縁を結びました。
  9. 5色の旗があり風が通る橋に架けてあり、旗に書いた言葉を風が運ぶ意味があるそうです。
  10. 第三代国王により国を改革し、国民の97%が仏の教えにより幸せを感じている。一番のハイライトはタクツアン僧院への巡礼であります。チベット仏教信徒が一生に一回目指す聖地に日本人が巡礼できたのはこの上ない喜びであります。管長猊下を筆頭に晴天の中、空気の薄い中(700hPa)同行二十余人で共に僧院に向かう姿に自分を含め感動しました。要望として、学校の校長先生から学校の様子を話して頂いたように、仏教について現地の僧侶から直接、チベット仏教の教えを聞く機会があれば更によかったと思いました。最後になりましたが、この度の巡礼指導頂いた田中管長猊下団長、井上副団長、柳本副団長に深く御礼申し上げます。そして、日本米で松茸ご飯を美味しく炊き上げて頂いた小松原さん達に御礼申し上げます。現地ガイドのドルジさんらの懇切丁寧な案内には感謝に堪えません。タクツアン僧院巡礼では全員の安全を確保する姿に責任感のある方だと感じました。皆様の今後のご活躍をお祈りいたします。
  11. タクツァン僧院

    以上

  12. 今後、これを機会に世界の聖地巡礼をしたいと思いますが、その前に四国遍路を今年中に満願を達成したいと考えています。柳本先生には阿波、土佐でお世話になると思いますが、その時はご指導のほどよろしくお願い致します。
  13. 個別には登山用の杖でお参りした西村さん、風邪で体調不良の中、尼寺で頂いたお守り丸薬で快復した畠山さん、山歩きをアドバイスした石垣さん、記録をとる木下さん、写真を撮る斎藤さん、寝食を共にした馬で登る年配の野村さんらと日本から巡礼できたことに仏縁を感じた旅になりました。

 

 

②ブータン旅行記 木下宥章師 

 

皆様も初めて旅行に出かけるとき、特に海外に出かけるときは荷物は何を持っていけば良いのか、小遣いは幾らほど準備すれば良いのか、など心配をされたのではないかと思いますが、私は今回が初めての海外旅行なので、説明会に参加し、色々説明をお聞きしましたが、果たして、本当に大丈夫なのかと心配をしていましたが、上をみれば上限がありませんから、一緒に参加した学兄に何度も電話をして迷惑をかけたのではないかと、反省をしているところです。

 

案内をしていただいたガイドさんは日本語が堪能で、こちらの質問にも気さくに、丁寧に答えてくれて大変良かったと思います。

 

パロ空港に到着して先ず感じたことは、建物以外はまったく私の居る田舎にそっくりな風景で、飛行機による長旅でしたが、疲れもふっとび何かホッとした感じでした。入国手続きを済ませ2台のバスに分乗し、観光に向けて出発です。

仏教が今尚、日々の生活の中に生きている国、国民の97%以上が幸せだと感じている国、とはどんな国なのか、と大いに興味がありました。国の根幹である教育に大いに力を入れているといういうことで、教育費が無料ということにとても感心しました。現在識字率が60%弱と聞いています。今後は識字率も向上し、更に国が豊かになることを願っています。最後に訪問した中学校では、日本の朝礼に相当する行事が行われていて、数分間の瞑想の後、代表生徒や校長の訓辞があり、私の小、中学校の頃を思い出しました。授業の様子も参観させていただきましたが、子供たちの目が爛々と輝き、小学校より英語の勉強をしているということで、将来を担う子供たちが、沢山輩出されることを、願うのみです。

街中や、公園、田舎の至る所に大きなマニ車が目につき、そのマニ車を回している、閑な風景には感動しました。

一方ブータンには個人、先祖をお祀りするお墓が無い、ということにも大変驚きました。そして、葬送では、土葬、火葬は日本でもお馴染みですが、現代文明が全世界を席巻する中で、未だに水葬、鳥葬といった葬送がなされているという話には耳を疑いました。

特に鳥葬では、遺体を鳥が食べやすいようにと、遺体を切り刻む人が居る、という話に、嘘でしょう、と本当に耳を疑いました。

しかし、亡くなった人、故人の御霊を慰める、ということで、山々の斜面に、お経の印刷された白い旗を何本も建てて供養をしている?という話には、何か心が救われたような気がしました。

代表的なゾンを見学しましたが、一昔前の日本の寺子屋のような印象を受けました。江戸時代、地方では特にお寺が、政治の中心であり、役所の機能を備えていたことなどを考えてみると、まさにブータンでは、ゾン、お城が、政治の中心であり、国を動かしている、と実感しました。更に、ゾン、お城は市民の憩いの場であることを考えると、私は小さな田舎の寺の住職として、お寺を憩いの場所にすべく、頑張らなくてはと、感じた次第です。

一昔前、「天国に一番近い島」という本を読んだことがありますが、今回、最後に訪れた僧院、タクツアン僧院はまさに「極楽世界に一番近い僧院、寺」という表現がぴったりだと思います。登山道途中から眺める岩山の断崖絶壁にひっそりと佇む僧院は、見事の一言に尽きます。ブータンに来て良かったと参加された皆様は一様に感じられたのではないでしょうか。

ブータンは今、雨季ということで、3,150メートルの峠からのヒマラヤ連峰が眺望出来なかったのがとても残念です。

最後、ブータン伝統の仮面舞踏は、コーラスや仮面ダンスは見事で、CDを聞きながらブータンの余韻に浸っています。

仮面舞踏

 

食事について、日本で普通に目にする野菜などで、特に違和感はありませんでしたが、三度三度、毎回あぶらこい料理だったので、年寄りには少し閉口しました。

 

思いつくままに順不同で書きました。

ガイドさんも話をされていましたが、今回訪ねた地域よりも、東ブータンは更に見応えがあるところなので是非来てくださいと、話されていましたので、もうしばらく元気で、健康であれば、訪ねて見たいな、と感想文を書きながら、ふと思いました。

 

感想文を書くというのは、小、中学生以来何十年ぶりのことなので、拙い文になりましたがお許しください。

 

合掌

 

ヒマラヤの仏教王国 ブータンを訪ねる」旅に参加して 松田久美子

 

平成29年2月 信貴山千手院の受付の台にブータンへの旅行のチラシが置いてありました。手に取ってみて「行ってみたいな~!」と思いました。

その後千手院の奥様に詳細をお聞きしますと、「去年行ってとてもよかった!とてもいいところよ!食べ物もお野菜いっぱいでとてもおいしいし!」といいことづくめでした。おまけに私が勉強している占いが学校で教えられているお聞きし、「是非行ったほうがいいわよ!」と何回も念を押されました。

 

家に帰って主人に相談したところ、何の反対もなく即OKが出たのにもびっくりし、私の心はブータンへと飛んでいったのでした。

 

せっかくの仏教国への旅なので青森にいる信心深い姉も旅行に誘ったら、是非一緒に行きたいと返事をもらい、二人とも8月24日の出発に向けて心楽しみに準備しました。

 

初めに旅行の感想を言いますと、一緒に旅行へ参加された私より年配の方々は旅行慣れしているせいか、皆さん精神的にも肉体的にもとてもタフだったという感想しか出てきません。もう少し自分を心身共に鍛えなおさなくてはと心から思いました。

 

8月24日、早めに家を出て、三宮からリムジンバスで関空に向かいました。3時の集合時間になると、初めてお会いする人ばかりの中、管長さんのあいさつでみんなの気持ちが一つになったような気がしました。私も姉と一緒ということでとても心強かったです。6人のグループの班長さんに任命され少しだけ責任重大になりました。

 

空港で色々な手続きを経て、機上の人となりました。初めての海外旅行の姉とは席も離れてしまいましたが、窓から景色を見たり写真を撮ったりして旅行を楽しんでいるようなので安心しました。

飛行機の乗り換えの為、タイのバンコクの空港に着きました。空港内はとても広くこれでもかというほど歩かなくてはいけないのにびっくりしました。ホテルで少し横になり、また機上の人となりました。

 

8月25日 ブータンのパロ空港に到着。「幸せの国ブータン」に到着したという思いで思いっきりブータンの空気を吸いました。まわりを見わたせばどこか牧歌的な感じのする景色に囲まれていました。

 

空港の外では民族衣装を着たガイドさんが待っていました。ガイドさんの日本語の上手なことにびっくりしました。日本にも仕事で何度か来日されているようで、とても優秀なガイドさんでした。仕事とはいえ仏教のことでも深くよく勉強していてただただ感心するばかりです。

 

バスで首都のティンプーへ向かいました。途中の景色は山々に囲まれた緑豊かなどこかに懐かしさを感じるような秘境の地を感じさせました。

 

市内に入ると建物には彫刻、彩色が施されとてもきれいな街並みでした。

メモリアル・チョルテンでのお参り、民族博物館を見学しました。中学校を卒業すると上の学校に進学しない子供たちは手に技術をつけるため勉強するそうです。みんな目をキラキラさせて一生懸命作業に取り組んでいます。

 

夕方、国王がお住まいされているタシチョ・ゾンを見学に行きました。警備はとても厳重でした。ガイドさんたちも正装をしないと中に入れないとのことです。

 

ゾンとはお城であり、お寺であり、役所でもあるそうです。お寺の中にはとても大きなお釈迦様の仏像安置されていました。立派なお寺の中で勤行させていただき、無事ブータンに着いたことに感謝しました。

 

プナカにあるゾンはとても歴史のあるお城でした。仏様もとても威厳のあるお顔をされていました。本尊の左側におられる仏様はヒマラヤから虎に乗ってブータンを救いにきてくれたゾル先生(第二のお釈迦さまと言われている)と言われています。今回の一番の難所、聖地タクツァン僧院を開いた仏様だそうです。何かビシビシと波動が来て聖地で待っているぞと言われた気がしました。

 

8月28日 聖地タクツァン僧院へお参りに行く日になりました。翌日までお腹を壊し、風邪を引き、せきが止まらず不安をかかえての登山となりましたが、おかげをもらったせいでしょうか、朝から不安はありませんでした。まずは途中のレストランを目指してGOです。普段の運動不足がたたって、山道を上がるのもやっとです。驚くことに私より年配の方々はもうずーと先に行っています。姉も不整脈があるので少し心配していましたが何とかついてきています。とてもつらい山登りですがみんな目標に向かって息を切らしながら頑張っている姿を見て私も頑張ろうと何回何回も思いました。

やっと途中にあるレストランに着いてお茶をごちそうになり、生きた心地がしました。

一服してもう一頑張りです。そして、はるか彼方に見えていた僧院がまじかに見えてきました。ここからがまたつらい600段の階段です。一歩一歩油断することなく杖を頼りに足を進めました。僧院の手前に滝がありみんなを清めてくれています。滝のしぶきを浴びながらやっと到着しました。息も切れ切れです。

 

お賽銭以外は荷物を持てず、警備も厳重です。仏様の前で勤行しやっとここまでお参りに来れたことにすごくすごく感謝しました。

 

遅れていた南野さんも無事到着し、80歳という年ですごいものだなと頭の下がる思いです。後日南野さんが登山の途中写した花の写真を見せてもらいました。とても上手に撮れていて、腕のいいのにもびっくりしました。

 

寺院の外に神戸のお寺さんから送られた鐘が下がっていて、日本とブータンの強い絆が感じられました。

 

日本のジャイカを通じてブータンに技術指導で何人もの日本人が来ていると聞きました。小学校には体育の指導で現在来られている男性もいるそうです。農業改革にも大阪出身の男性の活躍があったそうで、市場でも日本と同じような食材が多く目につきました。紙すきも日本からの協力があったそうです。

 

お参りがすみ、山を下るのももう大変でした。下った石段は登らないといけません。途中からは同じ参拝団の男の人達と降りられてとても心強かったです。有難うございました。また韓国の参拝者やガイドさんにも助けられ、無事下山することができてよかったです。有難うございました。

 

思えばお腹をこわし、風邪を引いて幾晩も夜中咳をして、姉にはとても迷惑をかけました。姉を連れてきてあげたと思っていたのに、グループの面倒もよく見てくれて、姉のお蔭で無事帰国できたと思っています。

また今回の旅行を見守ってくださった毘沙門さま、お大師様、ブータンの仏様、留守を守ってくれた主人にも感謝しています。

 

旅のきっかけになった占いの学校へはいけませんでしたが、帰って来てから写真でプナカのゾンの通路の壁に「易の算木」が描かれていたのを見てびっくりしました。ブータンにも「易」があるぞ~!です。発見です。

今回の旅を通して自分自身の心のありようをもう一度反省し、これからも精進していきたいと思っております。参加させていただき有難うございました。

 

ブータンの国民は国を愛し、国王を尊敬し、仏教を大切にし、心のきれいな人が多いと思います。

幸せとは自分自身の心の持ちようひとつで、今あることに感謝しなければいけないと思います。

 

平成29年9月8日

松田久美子

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